2018年11月07日

TEPPEN-RIDE 2018 レポート 4日目

北海道のてっぺん、宗谷岬を自転車で目指す総走行距離300km超のロングライドイベント、「TEPPEN-RIDE 2018」参加レポートです。
このツアーは、「天塩川シーニックバイウェイルート運営代表者会議」「宗谷シーニックバイウェイルート運営代表者会議」が企画・主催し、株式会社アイロード・プラスがツアー販売を行い、2018年9月22日から24日の日程で実施しました。

いよいよTEPPEN-RIDE2018も最終日。今回のメインディッシュ、130km超を走りきって、日本のてっぺん、宗谷岬を目指します。
自転車初心者にとって、100kmを1日で走る、というのは一つの鬼門です。これができれば、脱初心者と言っても過言ではありません。
みちくさ組では既に有田副編集長が初日に100kmに迫る距離を走破していましたが、なんとこの日は福永編集長のご子息、U太郎氏が参戦!10km以上自転車で走ったことがない!!(◎_◎;)



集合は7時半。この日は副編集長が初ビンディングに挑戦。
ビンディングとは、専用のペダルに、クリートと呼ばれるパーツを取り付けたこれまた専用のシューズをカチッとはめ込むことによって「引き足」を使えるようにするシステムです。
そう、自転車とは、ペダルを「踏む」のではなく「回す」のが長距離を楽に走るコツなのです。
既にベテランな筆者もいまだビンディングを使ったことがないのですが(普段はトゥクリップで足をペダルに固定)、果敢にも挑戦する勇気に拍手。いや、慣れないと怖いと思うんですよ、ホント。

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ひと回り試し乗りをして、調子を見ています。行けそう?
U太郎氏も、前日少しだけクロスバイクを経験していますが、ドロップハンドル&STIレバー(ブレーキとシフトレバーが一体化したもの)初体験。乗り降りは大丈夫そうでしたが、やはりギアチェンジに苦労しているようでした。これはもう、実践あるのみ。

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加藤リーダーの挨拶。最終日ともなると、初対面同士のメンバーも既にチームの一員です。全員揃って、ゴールを目指します。

8時出発。まずは道道541号線を北上。この日は昨日までの雨と打って変わって、いいお天気でした。しかし、予報では宗谷岬付近は午後から雨・・・
しばらく快調に集団走行していると、5kmほど行ったところの橋の上でリーダーがストップ。
????スタートしたばかりなのに?
と思っていると、橋の下の方をみんなで覗いています。ここは、鮭が遡上してくる川なんだそうです。小さい川ですが、近くには中川ふ化場もあるそうです。
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前日よりも近くで見ることができました。こんな経験、プライベートで走っていたらなかなかできません。
北の大地の豊かさの一端を見た気がします。

突然、加藤リーダーが「滅多に見ることができない列車!」と叫ぶもんだから、つい撮ってしまいました。特急「サロベツ号」でしょうか。

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みちくさ組の二人はまだまだ余裕です。

しばらく天塩川と宗谷本線を両手に進み、歌内駅で左折。天塩川を渡る橋の上では、なんと加藤リーダーの奥様がお見送りに来てくださっていました。感動!
橋をわたって、少しばかりダートの土手の道を行き(この道も気持ちが良い。こんな気遣いが嬉しいものです)、国道40号線へ。
雄信内トンネルをくぐってすぐ、道道256号線へ右折。最初の休憩ポイント、雄信内駅を目指します。
雄信内。みなさん、読めますか?おしえない。ではなくて、おしんない、でもなくて、「おのっぷない」と読みます。

北海道の地名にはアイヌ語からの由来のものが多いことは知られています。自転車で走っていると、大きい川だけでなく、小さな川があちらこちらにあり、橋も多く渡ります。
小さな川にももちろん名前があるのですが、漢字が当てられているものもあれば、カタカナ表記の川も珍しくありません。しかも発音が難しい。だって、藤原隊長ですら読めないんですから!九州人の我々にはもはやお手上げです。
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なんとも、うら寂しい駅舎です。
ちなみにwikipediaによると
  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は44人
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は16人
  • 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の11月の調査日における乗降人員平均は「1名以下」
  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は0.0人
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の特定の平日の調査日における乗車人員平均は0.0人
だそうです。宮崎にも似たような駅がありますが・・・車社会とはいえ、庶民の足がなくなると困るのもまた確かなことです。

しかし、ここからしばらく進む道道256号線はいわゆる”ごっつあんロード”。とにかく気持ちがいい。時折三日月湖(沼)の横を通り抜け、白樺の林、牧草地帯とこれぞ北海道的な景色のオンパレード。

そしてこの写真。
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唐突に現れた、北緯45度通過線の看板です。おお、ここが北半球の真ん中なのか。
止まったはいいものの、記念写真、撮る?いいか。とゆーことですぐに出発。先はまだまだ長いのです。

幌延駅前を左折すると、先の北海道地震で一躍全国区となったセイコーマート(セコマ、セイコマ)ほろのべ店があります。
ちょうど10時到着。ほぼ時速20kmペースで来ています。
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筆者も初セコマ。セコマって、お店の中でお弁当とか調理してるんですね。せっかくの初セコマ、トイレだけではもったいないので、噂のホットシェフでフライドポテトを購入。
でかい!うまい!いや、本当に大きい(太い)かったんですよ。やはり北海道、九州のジャガイモとは違います。
ちなみに、加藤さんが買ったバナナも一本、頂戴しました。こちらもまいうー。まちがいなく北海道産ではないと思いますが。

初セコマに気を良くして、出立。程なく国道40号線に合流し、たと思ったらすぐに更に西へと進路をとります。
まーっすぐな道を進んでいると、左手になにやら階段付きの塔が。なんだろう?
幌延ビジターセンター到着です。くだんの鉄塔は、野鳥の展望台。

ここは日本最大の湿原、サロベツ原野。その南端部分です。花と野鳥の楽園と言われています。

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本来ならば、ゆっくりと時間をとってのんびりしたいところです。
しかし、今回だけは、先を急ぎます。副編集長も、本業であるカメラマン魂をぐっとこらえてサドルに跨りました。

しばらく行くと、今度は巨大な建造物群が現れました。
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この辺りは年間を通して風が強く、あちこちにこのような風力発電施設が建っていました。

さあ、海が見えてきました!久しぶりに見る海です。日本海です!テンションが上がってきます。
実は筆者、この道を自転車で走るのは2度目です。28年前、学生時代に北海道を3分の2周した折に、今回とほぼ逆ルートで宗谷岬から旭川まで走っています。
懐かしいです。
当時は、確か海からの強烈な横風に体を斜めに傾けながら走った記憶があります。8月の終わり頃でしたが、トレーナーを着るくらい寒かったことを覚えています。
しかし今回、半袖の方はいらっしゃるは、強い追い風に背中を押されるは、月日が流れるのは早いものです。(違うって)

またまた北緯45度線のモニュメントが現れました。
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天気は良かったのですが、残念ながら利尻富士は雲に隠れて見ることはできませんでした。前回も見れなかったんだよなー

とにかくひたすらに真っ直ぐな道を進みます。
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みちくさ組の二人もここまでのところ、集団に着いて行っていますが、徐々に遅れ気味に。
10kmほどオロロンラインを快走しました。追い風が気持ちいい!

稚咲内漁港前の交差点を、再びサロベツ原野方面へ右折。道道444号線を進みます。
途中、民宿「あしたの城」の看板を発見。多分、「あしたのしろ」と読むのでしょう。(おい)

サロベツ湿原センター」到着。ここも、ゆっくり時間をとって回りたいところ。トイレ休憩だけではもったいない。
今回の予定ではオロロンルートは入っておらず、幌延から昼食予定地の豊富町まで内陸を行く予定だったはずですが、天気とリーダーの気分が良かったおかげで、サロベツとオロロンルート周りに遠回りしていただきました。
というわけで、ここで少々タイムオーバー気味。前半の貯金を使い果たしていました。
しかも有田副編集長のお尻が限界を迎えようとしていました。さらに、膝の痛みまで併発。
集団に遅れながらも、頑張ってお昼処までたどり着きました。この日は既に70kmを走っているので、初日と合わせると160km。立派です。

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お昼は道道444号線が国道40号線に合流する交差点にある、丸勝亭さん。なんでも“知る人ぞ知る”お店だとか。
とは言っても、我々には事前になんの告知もなく、スタッフに連れ込まれました。一体何を食べさせてくれるのだろう??
と思っていたら、正体を現わしました。
じゃーん。
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カツ丼です。
いや、これは写真が悪いんです。
とにかく、でかい。肉が、厚い。こんなの初めて。
北海道のトンカツを、満喫させていただきました。
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既に13時を回っています。本来ならば、12時に食事を済ませて出立している予定でした。
しかしみなさん、笑顔で心からこのツアーを楽しんでいます。
ここから副編集長は服部社長のサポートカーへ。本来のカメラマンとしての仕事をしていただきました。

さあ、ここからはラストスパート!にはもうちょっと距離はありますが、というかまだ半分ですが、しばらくは国道40号線、通称稚内国道をひた走ります。
筆者のレンタルバイクにはサイコン(スピードメーター)がなかったので推測ですが、巡航速度は時速30km近くはあったんではないでしょうか。速かった!
しかし、U太郎氏が徐々に遅れ始めました。なにせ、初めてのロードバイク、初めてのロングライドですから!ここまで来てるだけでも十分にすごい。必死に食らいついていきます。

並走していた宗谷本線から離れると、しばらくして開源パーキングシェルター到着。
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このような場所も、九州では見かけることはありません。鉄骨の屋根の下に、トイレや自転車スタンドまであります。
冬の強烈な吹雪のための施設です。もちろん無料。

休憩後もひたすら走ります。物凄いスピードです。追い風様さまです。一気に遅れを取り戻していきます。
いよいよ稚内市内に入り、筆者が今回一番気に入ったルートに入って行きました。


40号線から別れて、緩い丘陵地帯に入って行きました。このツアー最大の坂がある、と聞かされていたので、坂バカな筆者はわくわく。
白状すると、ゴールが近づいてきていることはわかっていましたが、手元に地図もなく、GPSの類も持参していない筆者は今どこを走っているのか、皆目見当つかず。帰宅後、ルートラボで確認して、ここを走っていたのか、と。
ひとつ、ふたつと丘を越えて行くと、右手に大きな湖が見えたと思ったら、左前方の眼下に海が見えてきました。

おお!あれが宗谷の海か!
帰ってきたぜ!

最後の坂を下ってすぐ、宗谷ふれあい公園15時過ぎに到着です。
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ここまで来れば、夕日が沈むまでに宗谷岬までたどり着けます。みなさんの顔にもどこか安心した、余裕の表情が漂っていました。
ビジターセンターでは、地元の人たちによる心温まる歓迎を受けました。ありがとうございました。

国道238号線から、宗谷岬を目指します。奇跡的に、天気も崩れることはありませんでした。
海岸沿いを、稚内空港のすぐそばを走ります。もうそんなに慌てることはありません。
富磯漁港近くで最後の休憩。
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この辺りは昆布が特産の所。海をよく見てみると、茶色です。岸近くから昆布が生い茂っていました。よく見てみると、「密漁禁止」の立て看板が海の中に立っていました。

さあ、ゴールも目の前!
と思っていた矢先、何とクラッシュ事故発生!
みちくさ3人組は集団の最後方を走っていたのですが、U太郎氏が前の方がスピードを落とされたのに反応できず転倒。直後を走っていた有田副編集長(ふれあい公園から復帰)がそこに突っ込んでしまいました。
あっという間の出来事でした。
幸い、その後ろを走っていた筆者は巻き込まれずに済み、二人とも大した怪我はありませんでした。
しかし、副編集長のバイクが故障。ギアが変わらなくなってしまいました。
が、服部社長曰く「この先、ギアを変えることはない」ということで、そのまま続行。確かに、ギアを変える必要のないくらいの快走コースでした。

集団から10分ほど遅れて、宗谷岬にやってきました!みなさん、ご心配おかけしましたが、とにかくばんざい!
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写真はたくさん撮ったのですが、代表して藤原隊長の勇姿を。

いやあ、さすがに感慨深いものがありました。

岬からはバスで稚内市内に移動し、今夜の宿「稚内サンホテル」へ。
稚内駅のすぐそば、居心地のいいホテルでした。

夜は完走記念パーティー。全員が、無事に完走しました。今となっては、大きなトラブルもなく、いい思い出に。記念グッズを沢山いただきました。
二次会に最北端の町に繰り出しました。
ホテルに紹介していただいたスナックでカラオケ大会で盛り上がった後は、締めのラーメン。
向かいのお店、広宣ラーメンに。閉店間際に滑り込み。
北海道といえば旭川ラーメンが有名ですが、ここの塩ラーメンも美味しかった!
そして「チャーメン」なるものも。
ちゃーめん???
なんでも、ラーメンの麺をあんかけ焼きそば風にしたもの、だとか。九州人には、なんだか長崎ちゃんぽんソース風味スープ無みたいなそうでないような。でも、普通に美味しかったですよ〜まさしくご当地グルメ、でした。

そんなこんなで、最北端の地での夜は更けていきました。宿まで帰り道、みんなで歩きながら軽口を叩きあっていると、なんだか古い付き合いのように思えてきました。つい2、3日前に会ったばかりだというのに。

スタッフの皆さん、ご一緒していただいた各地のライダーの皆さん、本当にありがとうございました。素晴らしい経験でした。
心尽しのツアー、満喫させていただきました。

宮崎組は、明日はいよいよ北海道最後の日となります。


posted by :時の旅:みちくさスタッフ at 10:38 | Comment(0) | スタッフDiary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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