寒さも本格的になってきた今日このごろ、
東米良を取材してきました。
西都市街地から約45分、国道219号線を西へ
分け入ると東米良へとたどり着きます。
今でも昔ながらの生活が息づく里山、
美しい清流、静かな森…
心の奥に潜むDNAを刺激する風景が続く里。
こんなにも美しい土地が残っているのかという感動。
そこに暮らす人々の営みが垣間見えた瞬間、旅人は感動するのでしょう。
さて、本日の取材は、東米良の最深部、上揚地区の古民家
「へそめしの里」でのこんにゃく作り体験だ。
参加者は、西都市、新富町、佐土原町から約10名。
主婦の方々がほとんどだが、意外にこんにゃくがどういう風に
作られるかを知らなかったようです。

こんにゃく芋をすりつぶし、灰汁を入れながらこねる、こねる。
この工程が一番楽しいらしく、参加者の皆さん笑顔でこねていました。
ある程度固まってきたら今度は手の平サイズにこんにゃくを取り、
形を整えます。

皆さん、わが子を撫でる様にきれいに形を整えて行きます。
後は、ぐつぐつお湯を煮立てた鍋にこんにゃくを入れて行きます。
蓋をして約1時間。
東米良の1時間は、ゆったりと過ごしているとあっという間なんです。

蓋をあけると、まばゆく透明感あるこんにゃくができあがっていました。
ちょっと先につまみ食いさせてもらいましたが、これがおいしい!
できたてのこんにゃくなんて、そうそう食べれるものではないので、
それだけでも幸せ!
これぞ田舎の醍醐味なのです。
どうして、日本人はこれを忘れ去って行こうとしているのか?
そんな思いをふと心に抱きながら、
故郷の味、こんにゃくを噛み締めているのであった。

日常に感動を
心にあそびを
人生は旅である